乳幼児の不可解な行動はコレだったのか!

きっと良くなる!ますます良くなる!必ず良くなる!東横線学芸大学駅1分癒道整体ヘルメスでございます。

本のご紹介です。

内臓とこころ
『内臓とこころ』https://amzn.to/1S2aEi4

本書は、1987年早逝された三木成夫氏の、保育者向けの講演をまとめたものです。

ヘッケルの“個体発生は系統発生を繰り返す”というテーゼを、実際解剖によって確認した著者が、胎児期から幼児期まで敷衍して、進化という視点でホモサピエンスを解説されてます。

昭和の鷹揚とした語り口に、生命への深い愛情が感じられ時代を超越した名著だと思います。

具体的には、体を、体壁系と内臓系とふたつに分け(20年の研究成果というシェーマが興味深い)、頭で効率的に考える時代の流れに対して、心(内臓系)の復興を、と説かれていることは、現代社会にあっても深く共鳴するところです。

自然のとらえ方も、昭和のそれは、なにか懐かしく失ったものの大きさを感じました。

とりわけ、胎児幼児の丹念な観察から得られた進化の解説がものすごく面白くて、出産育児を経た自分はなるほどコレだったのかと納得するところです。

なぜあれほど、何もかもなめ尽くすのか、指差すのか、執拗な「ナーニ?」「どうして?」はナゼか。進化という切り口で鮮やかに解説され、見事です。

つわりの始まりが、ちょうど胎児が爬虫類期に入ったところ、という指摘にも驚きました。

生物としてのホモサピエンスを、宇宙的視野でそのまま捉える深い示唆に富んだ貴重な本です。

“三丁目の夕日”っぽい昭和の語り口に、著者の愛が満ち溢れていて、癒されます。

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