みんなが大好き白いご飯一膳、素うどん一玉に、角砂糖14個の糖分が!

樺沢紫苑先生の『読んだら忘れない読書術』 や『覚えない記憶術』に触発され、2016年は、本を読んだ感想を、自分なりに書いてみたいと思います。私の稚拙な文章でも、どなたかのお役に立てば、嬉しいです。

『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』 から興味を持ち、グルテン排除、朝はバターコーヒー摂取、に変えたところ、3日で劇的に身体が軽くなりました。

これはどういう事なのかしら、といろいろ読んで行き着いたのがこちら

『炭水化物が人類を滅ぼす』夏井睦著  

炭水化物 書評1

ご存じ、『傷は絶対消毒するな』で、医療現場から、ナマのトンデモな実態を明らかにしセンセーションを巻き起こした著者です。

今回も、タブーをばさばさ切ってくれました。

“糖質セイゲニスト(著者命名の糖質制限してる人の総称)”の体験談から、

中学生にも効果があり(朝寝坊しない、やる気が出たなど)、
肌がきれいになったり、
髪の毛がふさふさになったなど、減量以外の結果にびっくり。

確かに、私も昼間の眠気はなくなりましたし、なにより1日2食で平気、スィーツや炭水化物への執着がなくなりました。

集中力が高まり、なかなか改善しなかった筋肉量はあっという間に増加、体脂肪率は低下、という数値からも、身体にとってこちらが正解に違いない、と感じています。

とどのつまり、6枚切り食パン1枚には角砂糖8個分、白米1膳、素うどん1玉には角砂糖14個分の糖分が含まれてる主食を摂らなければ、健康になりうるってシンプルな話のようです。

そこで出てくる

“主食”という概念

日本人は、農耕民族、米、稲作といえば神道、皇室・・・日本人のアイデンティティという信仰にも似た固定観念・・・

著者は、それら“常識”のワナを、人類史、歴史、また生物学的な観点からも、壮大に解き明かしていきます。最後には著者の仮説となるのですが、確かに何万年前のことなんて、誰にもわからない、断片的な遺物から推論を重ねているだけなのですよね。

こうした観点から見ると、ホモ・サピエンスが壁画など創造的な活動を始めたとされるのが5万年前。狩猟採集生活から、メソポタミアやエジプトで穀物栽培を始めたのが1万2千年前。

日本で米が主食として安定的に食べられるようになったのを300年前としても、生き物ホモ・サピエンスとしての長い歴史から見れば、私たちのDNAにとって、“米=主食”伝説は、直近としてもほとんどフィクションかと思えてくるから不思議です。

なにごとも思い込みは危険だということに、気付かされます。

人の身体も、これだけさまざまな機器や技術があるのにも関わらず、わかっていないことはたくさんあるのです。常に、謙虚に、あらねばならない、と思い至ります。

たくさんの驚きと知の喜びが散りばめられてるこの本、特に私がびっくりしたのは以下二点です。

■カロリー計算のナゾ

ずっと胡散臭いと思ってました。個体差あるのに、こんな簡単な計算式で出るわけがない、と考えてました。実際その“栄養学”にのっとった病院食で糖尿病の方はインスリンから開放されてるのでしょうかと。

カロリー計算は、1883年にルブネルという科学者が考案した方法だそうです。基本的な考えは変わっていないというから、歴史のある算出方法なのですね。

■人の腸内細菌が、ビタミンKや葉酸、短鎖脂肪酸を産生している!

ヒトの大腸の腸内細菌が、ビタミンK、ビタミンB7、ビタミンB6(ナイアシン)、ビタミンB9(葉酸)、そして短鎖脂肪酸も生成しているそうなのです!

えっ!サプリで摂らなければ、特に葉酸は40代以降は食物からの吸収が悪くなるって言われたことありませんか!ビタミンKもナイアシンも・・・。しかし確かに“ブレサリアン(呼吸のみで食事しない)”的なことをしていてお肌がとってもきれいで健康的な知人がいます。そういうことだったのですね。ただ腸内細菌叢はかなり個人差ありそうなので、良好な状態であれば、ということでしょう。

いずれにしても、人体の不思議&可能性にワクワクする1冊です。

美味しいものの話題がちまたに溢れてます。私も美味しいもの作りにアレコレはまってきました。

ですが、食への飽くなき執着が、果たして自分の人生にとって有益か、はたまた有害か、考えるきっかけになるのでは。

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