なるほど!”東方の三博士”だった理由とは!?
西洋美術作品の鑑賞に、キリスト教の理解は不可欠といえるかも。
そのなかでも、キリスト生誕に必ず描かれるのが、”東方の三博士”・
なぜ東方なのか、なぜ博士なのか、不思議に思ったことはありませんか?
私はずっとずっと、なぜ東方なのか博士なのか、疑問に思っていました。
それが、ついに解き明かされ!まさかそんな日がやってこようとは!
東北大学名誉教授、国際美術史学会副会長でらした田中英道先生(後ろ姿で失礼します)によるご解説とは!
スライド作品はブリューゲルによる、”狂女マルゴ”。
ちなみにこの日のお話は、西洋美術史パートはブリューゲル、日本美術史パートは鎌倉時代の絵巻物など(鎌倉バロックと先生による様式分類)。
ブリューゲルもキリスト教主題の作品は数多く遺しています。
なぜキリストの誕生を祝福するために、東方から三博士が来たのか。
この場合、三博士とは、仏教、ゾロアスター教などの僧侶だろう、とのことでした。
えっ!仏教!?驚きますよね~
仏教が誕生したのは、紀元前6世紀ごろ、とされています。
ゾロアスター教は、紀元前6~7世紀。
キリスト教は、紀元後1世紀ごろ。
ですから、東方のすでに確立した宗教からの、権威付けのようなものを必要としていたのだろう、というお話です。
たしかに、
こちらはチベットの”百仏”の刺繍。
そしてこちらは、”聖母子像”(いずれも『光は東方より』田中英道著、河出書房新社 なかなか手に入らないのですが、とても興味深い本です)。
どうでしょう、かなり似ていますよね。
当時シルクロードを通じて、さまざまな東方の美術品、絹織物などが西洋へ運ばれていたのです。
ルネサンス黎明期の画家ジョットの作品に出てくる人の顔が、アジア人チックなのはご存知でしょうか?
”聖クララ”ジョットによる。
当時は、東洋人の顔が”美人”とされていたようなのです。興味深いですね。そして私は
大島で
いただきものの青大島のマスク使わせていただき
紬の浮織花間道の帯で。
かなり興味深いご講演でした。ありがとうございました。
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