“大局観”なかなか思い通りにならないのは、将棋も!人生も!

きっと良くなる!ますます良くなる!必ず良くなる!東横線学芸大学駅1分癒道整体ヘルメスでございます。

樺沢紫苑先生の『読んだら忘れない読書術』巻末の精神科医がおすすめする珠玉の31冊に入っていなかったら、一生ご縁がなかったと思われる『大局観 自分と闘って負けない心』羽生善治著 角川書店。

大局観

冒頭、“三連敗四連勝”で負けた勝負の展開がスリリングに描かれています。そしてこの敗戦によって、著者の棋士としての人生観に変化が訪れたと、淡々と力みなく語られます。
そうして変わった、勝負に対する考え方を綴ったのが本著です。

将棋って、ほとんど興味なかったのですが、

大局観・・・具体的な手順を考えるのではなく、文字通り、対局にたって考えること。大局観には、その人の本質的な性格や考え方がとても反映されやすい。また大局観は経験を積めば積むほど精度が上がる、

って人生そのもの!

将棋って、将棋盤という宇宙の上で展開される、一局一局のプチ人生なのでは、と感じました。だから著者が、将棋に勝つために積み重ねてたきた考察のひとつひとつに、普遍性があり心に沁み通っていきます。

どの分野にも通じるものなのでは。私は自分の整体という仕事に重ねて読んでました。クライアントの苦痛を解消するために、なにが決め手となるのか。細部の痛みに惑わされてはいけない、大局的に見ないとって、整体の師匠が話すのと同じこと。

仕事や人生において、体力などで若い人とは違う、と感じたら、珠玉のセンテンスに棋士ならではの洞察が加わった本著から新たな気づきを得られること、間違いなしです。

最後に、“話をするよりも将棋を指す方が、性格がよくわかることも多い”と書かれています。人格的に“大局観”を得て成長しないと、何事も上達しない、ということなのでしょうね。

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