雪の高野山へ!運慶による”空海像”を堪能(和歌山へ1)

高野山へ、初めて行って参りました!しかも雪!なかなか趣ありました。

 

高野山金剛峯寺を背景に、美術史家、歴史家の田中英道先生と。

 

 

行きの新幹線、晴天だったのですが滋賀県に入ったら、いきなり雪景色。

 

京都は晴れ。

 

大阪での学会後、バスで高野山の宿坊、三宝院さんへ。なかなか素敵な佇まいですね。こちらも今シーズン初めての雪だそうです。

 

門構えがなんとも風情があって。左の菱形家紋が、新潟新発田の溝口のお殿様、右ばってんが、福島二本松の丹波のお殿様、菩提寺とされてる二家の家紋の提灯だそうです。

 

玄関を入りますと、このような。美しいですね。

 

通してくださったのが、この狩野派の襖絵で囲まれたお部屋。

 

お茶もお菓子も芳しくて。

 

初めての宿坊体験だったのですが、すてきなインテリアに心弾みました。

寝室となった”飛龍”の間。

お布団が敷き詰められ、ストーブが2台。ほぼ一晩中つけてました^^

 

お夕食は、大広間にて。

 

ごま豆腐、お漬物など、とても風味良く素材の味わいが深く、大変美味しかったです。

 

お鍋も煮物も、動物性のもの無しなのに、ふくよかな旨味がひろがる美味で。

 

天ぷら。エビのように見える赤いものはパプリカ。人参、れんこん、それぞれの旨味が濃く味わい深くって。

 

林檎とみかん、普通の食材がカットの仕方なのでしょうか、甘みが深く。

 

と、お食事を満喫した後で、車座となり田中先生のレクチャーを拝聴しました。

 

 

翌朝5:30、起床を促すアナウンスが流れ、6時にはお勤め開始を知らせる鐘の音が響き渡ります。

 

お堂の天井。お勤め、そして住職さまの説法の後、いよいよ”空海”像を鑑賞、といいますか、お詣りさせていただきました。

 

お写真厳禁ですので、こちら↓をご参考に。

こちらは、カメラマンが蝋燭の明かりのみで件の仏像を、時間をかけて撮影したものだそうです。

これはもう書籍で何度も拝見してましたが、実物は段違いに素晴らしかったです!

お勤め終わり、朝食。

切り干し大根のふっくら炊き加減が素晴らしい、冬瓜のあんかけも旨味濃厚で!

 

お味噌汁のお椀ひらきましたら、太陽のようなスダチがこんにちは。いいですね~。

 

お食事後、自然光で”空海”像を拝顔しても良い、ということで再び”空海像”を観せていただきました。

(『日本の美仏50選』田中英道著、育鵬社より)

 

田中先生もいらっしゃり、

「気韻生動があるでしょ?」と私に。

”気韻生動”とは、中国の謝赫(しゃかく)という画家が5世紀に『古画品録』という画論のなかで、

絵画を批評する際の6つの指標、としたうちのひとつ。

技法ではなく精神の指針であり、気(生命の流れ)と韻(リズム)が生き生きとしている、つまり精神の躍動感のことを指すようです。

これら6つの指針から絵画を見る視点を説きました。

たしかに、高さ51センチの仏像、しかも800年以上前につくられた、ロウソクのすすに覆われた、いわば木の塊。

ですが、そこからほとばしり出る生命力、ぬくもりに圧倒されました。とくに目と手に、あたたかい前向きな躍動感が満ち溢れていました。

感動すると私は内臓が反応して、お腹がふくれるような、お上品に表現すると、まぁ心がわしづかみされるような感覚が生じます。

「まなざしに愛を感じます」と申しましたら、田中先生は

ふんふん、といった様子でらっしゃいました。

それにしても、素晴らしかったです。自然光の中では、頬のふくらみ、くちもとの微妙な動きまで拝見することができました。

 

朝の光が神々しく感じられ。

 

こちらは、19歳の修行僧さんです。下駄を履いてらして。殺生しないための下駄だそう。

というわけで、旅のメイン、空海像を拝顔して高揚感いっぱい。

続きます。

 

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