東西の”龍”
ヨーロッパで美術史を1年だけ学んだことがあります。そのとき、いつか美術史を包括的にちゃんと理解したいと思ったんです、あれは20代でした~。
そうしましたら、思いがけず、東北大学名誉教授でしかも!西洋美術も日本美術も包含して研究されてる田中英道先生に出会うことができて!
ホント有難いですね。
この日は、鎌倉時代の仏師、湛慶(たんけい)について。東西の”龍”対応の違い、面白いです。
西洋絵画では、攻撃して退治すべき対象として描かれているのに対し、湛慶作品では、龍を手なづけて味方にしているわけですね~。
こちらは、湛慶作品の類似点として、手の表現を。実物見ますと、それぞれかなり個性的かつ写実的です。左から、湛慶(自画像)、運慶、重源上人。
こちらはシモーネマルティーニによる”聖マルティーニの生涯”。モンゴル人兵士のような人物が描かれています。
”パクスモンゴリカ”という言葉がイタリアにはあって、実はモンゴル帝国の覇権によって平和がもたらされた、と。
ロレンチェッティの”善政”という作品でも、アジア人東洋人の政治が善政だと描かれているんですね~。
芙蓉柄のちじみに、紗の帯。
真夏はやっぱり、見た目にも風通しの良い紗がいいですね。草木文様。
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