お花見2022!空也上人像と
お花見に行って参りました!
上野の夜桜になります。きれいですね。
はい、田中英道先生と日本国史学会の勉強会でした。この日は小紋、伊達衿デビューです^^
そもそも
こちら上野公園の奥にあります、東京国立博物館での特別展”空也上人と六波羅蜜寺”展へ。
空也上人とは、平安時代10世紀、皇室の出でありながら(とされています)出家(ということは、全て捨てるわけです)、南無阿弥陀仏と唱えながら各地をまわり、”市の聖(ひじり)”と絶大な信仰を集めていたそうです。
その空也上人を、12世紀の仏師康勝(運慶の四男)が、立像に。
上人が唱えた”南無阿弥陀仏”を、6体の小さな仏像にして口から発する、という斬新な発想です。
12世紀です、イタリア・ルネサンスより200年も前にこのような自由な創作がなされていたとは、日本美術すごいですね。
今回、六波羅蜜寺とは異なり、この立像を360度すべての方向から鑑賞できる素晴らしい企画でした。
後ろ姿も、首のかしげ具合や背中の湾曲具合も、そしてふくらはぎアキレス腱、くるぶしなど、どこにも全く違和感のない素晴らしい写実性でした。
空也上人だけでなく、四天王像、そしてあの平清盛坐像も!
出家した清盛が、うつろな目で経典をひらくさま、なのですが迫真の坐像です。
奈良を焼き討ちさせ後白河上皇を幽閉、それら罪のため熱にうかされて死んだ、とされている清盛の苦悩をなまなましく表現しています。
写真では何度も見ておりましたが、実物のド迫力は圧巻でした。
お顔がかなりゆがみ、苦悶というか道を誤ってしまった人物のまがまがしさを赤裸々に伝えています。
発熱がこちらまで伝わってくるかのような、木の塊とは思えない出色の作品です。
運慶の長男、湛慶の作とされています。
菩薩像はもちろん、脇侍でも、大体仏像といえば端正というか整ったお顔ばかりかと思いますが、清盛の顔を歪ませる技量というか、表現力の巧みさに驚きました。
全く不自然さがありません。800年も前にこのような傑作が、多数作られていたとは!
博物館外で、田中先生のプチ講義を拝聴。
お食事会後は、
夜桜を。
桜はもちろん、日本美術の知られざる実力の深さを堪能させていただきました。
ありがとうございました。
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