『へバーデン結節の8割は食事でよくなる！』ワケないのでは？

へバーデン結節に、７年前からお困りでらした、というお客さまから、こちらの本をいただきました。

 

２度目にいらっしゃいました。１度施術を受けて、そうして２度目にいらしたときに、こちらの本を。

「もう捨てるので、先生よろしかったらお読みください。そして捨ててください、興味なかったらそのまま捨ててください」と。

 

というわけで、ご心情いかばかりかと・・・。

折角ですので、読ませていただきました。小１時間ほどで読める内容でした。

 

１）まず私のサロンには、へバーデン結節など、あちこち行ったけれど、どうにもならなかった、どうにも変わらなかった、というお客さまが見えます。

へバーデン結節については、

◆「YouTubeでいろいろ言ってる人がいるけど、全然変わらなかった。実際行ってみても変わらなかった」

◆「へバーデン結節で有名な整体、鍼灸、整形外科など試したけれど、全然変わらなかった」

というお客さま方が見えてます。

 

２）また、私のサロンでは、へバーデン結節でお悩みの方のほとんどが改善されてますが、食事について（へバーデン結節と食事の関係について）お話したこともアドバイスしたことも、一切ありません。原因の８割が食事だとしたら、どうして私のところでは、食事制限なしで改善しているのでしょう？

 

３）こちらの著者さまは、YouTube動画など日々配信されているそうですが、毎日、生身の苦痛を抱えたクライアントに向き合っていたら、とてもとても動画編集の時間など取れません。

 

４）東洋医学では、”腎臓が慢性的に疲れると、関節に異常がでる”ということで、腎臓を休めなさい、とのご指摘。

ですが、関節に異常が出るとして、それがナゼ指の第一関節だけ！に出るのでしょうか？一切触れてません。

 

５）腎臓を疲れさせる原因として、”食べ物・飲み物以外に、体のゆがみとストレスがあります”とのこと。

あらら、８割が食事で改善するのでは？

しかも、体のゆがみとは何を、どういう状態を指すのか、定義が一切されてません。

ストレスについても、精神的なストレスのことのみを指しているよう（定義なし）ですが、

1960年代に初めてストレス学説を発表したハンスセリエは、ストレスの定義として8項目上げてました。

さらに、昨今では”ストレス理論”が多く展開され、レジリエンスを高めるストレスは、悪いことだけではない、ポジティブな側面も指摘されてます。

どうお考えなのでしょうか？

６）最重要ポイント、食べ物飲み物についても、

アルコール、コーヒー、紅茶、緑茶、甘い物、果物、グルテン、乳製品、超加工食品、など

と挙げてらっしゃいますが、これって、どの分野でも指摘されていることで、ことさら目新しさないような。

そしてへバーデン結節とこれらが、実際どういう関係なのか。

”研究”されたそうなのですが、具体的なデータが一切ありません。

また20万人の治療をされたそうなのですが、写真が全くありません。

へバーデン結節４つのタイプとして、コーヒー型、スイーツ型、ストレス型など、手の特徴を分類してらして、興味深いのですが、

これら全てイラストです、残念です。

 

７）これ以上書くと、あんまりイジワルっぽいので、これで最後にしますが、体操問題！

こちらの著者さまが指摘される”体のゆがみ”をなくすための体操が、いくつか紹介されてます。

私なども、エクササイズメニューやってますので、興味あるところなのですが・・・

 

・腰の緊張をとる

・手首動かして、指先の血液循環よくする

・胸郭動かす

などなどパーツパーツの小ワザ集に見受けられます。これの良いところは、パーツですから、いくらでもヴァリエーション増やせるんですね。

だから動画投稿毎日しても、ネタは無限大なのかと推察します。

 

筋肉の性質ですとか、重力下で人の全身がどうあるべきか、へバーデン結節の体にはどのような特徴があるか、などなど

トレーニング系は、あまりご存じない印象です。

 

というわけで、私個人の感想ですが、全体的に世間話程度の内容ばかり、に思われます。

 

辛口ばかりで申し訳ないのですが、こうした不明確な情報で、お悩みの方々を出口の見えない方向へ向かわせてしまうのは、いかがなものかと思います。

 

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食事制限なしで、私のところでは、へバーデン結節改善されてます。

 

 

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